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星野リゾートトマム売却!現在の持ち主は中国企業!売却先はどこなのか?

2024.07.02

(合同会社YCH16について調べた結果は、後半にあります。別記事にまとめています。)

星野リゾートトマムとは

星野リゾートトマムは、北海道勇払郡占冠村にある山岳リゾートです。

スキー場と併設されたホテル施設です。ザ・タワーと言われる超高層ホテルが印象的なホテルです。

歴史を調べると、1981年に第三セクター方式でのリゾート開発が決定して、その後、1983年にスキー場、リゾートセンター、ホテルがオープンして、「アルファリゾート・トマム」が開業しました。

1990年代前半にかけてさまざまな施設を建設してオープンしていますが、時代はすでにバブル崩壊を迎えており、資産デフレが起こる状況になっていたそうです。

1998年に施設開発を進めていた「アルファ・コーポレーション」が負債総額1,061億円を抱えて自己破産し、それと同時に、会員権などを販売していたアルファ・ホームも負債総額122億円を抱えて自己破産しました。

その後、2003年には施設を星野リゾートが買取、2005年10月から星野リゾート・トマムによる単独運営になっています。そして、2011年には「アルファリゾート・トマム」から「星野リゾート トマム」と改称しました。

現在の持ち主は中国企業

2015年、中国の投資会社フォースン・グループ(復星集団)傘下の「上海豫園旅游商城」(豫園商城)が、「株式会社星野リゾート・トマム」の全株式を183億円で取得しています。

一方で、運営は引き続き星野リゾートおこなう形となりました。

上海豫園旅游商城と同じくフォースン・グループ傘下企業になっているクラブメッドは、2017年(平成29年)に星野リゾート トマムの遊休施設と新たな施設で構成する「クラブメッド北海道トマム」の運営を始めました。

星野リゾートのビジネスモデル

星野リゾートは、たくさんのホテルを運営していますが、基本的には、施設は持たず、運営に特化するという経営方針になっています。

施設開発には、企画段階からかかわるけれども、施設自体は自社ではもたずにファンドがその固定資産を保有します。

その後安定すると、施設自体も星野リゾートの子会社が取得するということをしているようです。

大きなリスクは取らず、しかし自社の強みを活かして企画・運営に特化するというところは、見習うこともたくさんあるのではないでしょうか。

売却先の会社はどこなのか?

売却先は、合同会社YCH16(ワイシーエイチシックスティーン)だそうです。これは不動産投資合同会社ということです。2024年5月に法人番号が発行された会社のようですから、もしかすると、この件のために作られた会社でしょう。

【その後調査した結果をまとめました】

そのため情報も少ないですし、合同会社という形なので、当然、出資者やその割合はわかりません。

売却額は約408億円とされています。

中国の不景気が影響しているのだと思いますが、今後、情報がわかれば、追記していきたいと思います。

この記事を書いた人

研究所所長

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